この記事のポイント
- 残高3,000万円・残り30年で0.8%が1.8%になると、毎月14,149円、残り総額で5,093,545円増えます。
- 毎月の増加額はほぼ残高に比例し、残高1,000万円あたり約4,460〜4,720円です。
- 残り期間が長いと、毎月の増加は少し大きいだけでも、総額の増加は2倍以上になります。
- 同じ1ポイントの上昇でも、出発点の金利が高いほど毎月の増加額は大きくなります。
金利が1%上がると、毎月はいくら増える?
計算例として、残高3,000万円・残り30年のローンで、適用金利が0.8%から1.8%に上がった場合、毎月の返済額は93,761円から107,910円になり、14,149円増えます。残り30年間の総返済額は5,093,545円増える計算です。金利は説明用の仮の数字で、現在の市場金利や予測ではありません。
おおまかには、残高1,000万円あたり毎月約4,460〜4,720円の増加です(残り15〜30年、0.8%から1.8%の場合)。ここでの「1%上がる」は、年利に1ポイントを加えることを指します。0.8%の1%増し(0.808%)ではありません。単位の違いは金利の上昇幅の読み方で確認できます。
残高・残り期間別の早見表(0.8%→1.8%)
元利均等・毎月返済で、上がった金利が残り期間ずっと続き、最初の月から返済額を計算し直すと仮定した試算です。
| ローン残高 | 残り15年 | 残り25年 | 残り30年 |
|---|---|---|---|
| 1,000万円 | +4,460円 | +4,630円 | +4,716円 |
| 2,000万円 | +8,920円 | +9,260円 | +9,432円 |
| 3,000万円 | +13,380円 | +13,889円 | +14,149円 |
| 4,000万円 | +17,840円 | +18,519円 | +18,865円 |
| ローン残高 | 残り15年 | 残り25年 | 残り30年 |
|---|---|---|---|
| 1,000万円 | +802,771円 | +1,388,878円 | +1,697,852円 |
| 2,000万円 | +1,605,588円 | +2,777,761円 | +3,395,733円 |
| 3,000万円 | +2,408,388円 | +4,166,747円 | +5,093,545円 |
| 4,000万円 | +3,211,190円 | +5,555,638円 | +6,791,439円 |
増加額はほぼ残高に比例する
表を縦に見ると、残高が2倍になれば毎月の増加額もほぼ2倍です。残り15年なら1,000万円で4,460円、2,000万円で8,920円、4,000万円で17,840円と並びます。元利均等返済の返済額は残高に比例して決まるため、金利が同じだけ上がったときの増加額も残高に比例します(1円単位の切上げで数円ずれることがあります)。
このため、自分の残高が表にない場合でも、近い行から目安をつけられます。例えば残高2,500万円・残り25年なら、2,000万円と3,000万円の行の中間あたりとなり、毎月1万1千円台後半の増加と見当がつきます。正確な金額は計算ツールで確かめてください。
残り期間が長いと、月の増加は少し、総額の増加は大きく変わる
表を横に見ると、残り期間による違いが分かります。残高3,000万円では、毎月の増加は残り15年で13,380円、残り30年で14,149円と、それほど大きな差ではありません。一方、残り総額の増加は2,408,388円と5,093,545円で、2倍以上の差があります。
毎月の差が小さくても、その差を払い続ける回数が倍になるうえ、残高が高い期間も長くなるためです。返済を始めたばかりの方は総額の増加を、残り期間が短い方は毎月の増加を中心に見るなど、自分の状況に合わせて読み分けると判断材料にしやすくなります。残り期間の違いによる総額の増え方は金利上昇と総返済額でさらに詳しく比べています。
元利均等・毎月返済で本サイトの計算式により算出(金利は計算例で、市場金利や予測ではありません)。
グラフの数値を表で見る
| 条件 | 毎月の返済額 | 総返済額 | 利息の合計 |
|---|---|---|---|
| 残り15年・0.8% | 176,923円 | 31,845,874円 | 1,845,874円 |
| 残り15年・1.8% | 190,303円 | 34,254,262円 | 4,254,262円 |
| 残り30年・0.8% | 93,761円 | 33,753,601円 | 3,753,601円 |
| 残り30年・1.8% | 107,910円 | 38,847,146円 | 8,847,146円 |
同じ「1%上昇」でも出発点の金利で増加額が違う
残高3,000万円・残り30年で、出発点の金利だけを変えて1ポイント上げた場合を比べます。
- 0.3%→1.3%:87,150円→100,682円(+13,532円)
- 0.8%→1.8%:93,761円→107,910円(+14,149円)
- 1.5%→2.5%:103,537円→118,537円(+15,000円)
金利水準が高いほど、同じ1ポイントの上昇でも毎月の増加は大きくなります。また、0.8%から0.25・0.5・1・2ポイント上げた場合を見ると、1.05%で+3,422円、1.3%で+6,921円、1.8%で+14,149円、2.8%で+29,508円です。上がり方を一度に1ポイントと決めつけず、いくつかの幅で比べておくと、自分にとって負担が重くなり始める水準が見えてきます。
元利均等・毎月返済で本サイトの計算式により算出(金利は計算例で、市場金利や予測ではありません)。
グラフの数値を表で見る
| 条件 | 毎月の返済額 | 総返済額 | 利息の合計 |
|---|---|---|---|
| 0.8% | 93,761円 | 33,753,601円 | 3,753,601円 |
| 1.05% | 97,183円 | 34,985,410円 | 4,985,410円 |
| 1.3% | 100,682円 | 36,245,074円 | 6,245,074円 |
| 1.8% | 107,910円 | 38,847,146円 | 8,847,146円 |
| 2.8% | 123,269円 | 44,376,187円 | 14,376,187円 |
毎月の予算と並べると「どこから足りなくなるか」が分かる
増加額を知るだけでなく、家計で返済に充てられる額と並べると判断しやすくなります。例えば残高3,000万円・残り30年で、毎月の返済予算を10万円と決めている場合を考えます。0.8%の返済額93,761円なら予算まで6,239円の余裕がありますが、1.05%では余裕が2,817円に縮み、1.3%では682円の不足、1.8%では7,910円の不足です。
この例では、1ポイント上がる前の0.5ポイント程度の上昇で、すでに予算を超えます。「1%上がったらいくら」という数字は大きな目安ですが、自分の予算を超え始める上昇幅はもっと小さいかもしれません。予算そのものの決め方は返済予算の整理で説明しています。
試算と実際の返済額がずれる理由
この表は、上がった金利がすぐ返済額に反映される前提です。元利均等返済で5年ルールがある契約では、金利が上がっても返済額は通常5年ごとにしか見直されず、その間は利息の割合が増えます。見直し時の返済額の増加には125%までという上限が設けられるのが一般的と、全国銀行協会は説明しています。引落額の変わり方は契約によって異なるため、5年ルール・125%ルールの解説も確認してください。
また、実際の返済額は借入れの時期や銀行によって異なり、手数料や保証料などが別にかかる場合もあります。本サイトの試算は、比較のための目安として使ってください。
もう一つの前提は、「今の残高に、今すぐ1ポイント上がる」という置き方です。実際に金利が上がるのが数年後なら、その間に元金が減っているため、上がった時点の増加額は表より小さくなります。反対に、上がる時期が早いほど影響は大きくなります。表の数字は、上昇がすぐ起きた場合の重めの目安として読むと、使い道を誤りにくくなります。
自分の残高で1%上昇を計算する
金利上昇シミュレーションで、返済予定表のローン残高と残りの返済期間、現在の適用金利を入れ、「比べたい金利」に現在の金利+1を入れてください。毎月の差と残りの総額の差、+0.25ポイントごとの比較表が表示されます。
借入れ前で、借入額ごとの返済額を一覧で見たい場合は3000万円の返済額早見表など、金額別の早見表も参考になります。どの結果も金融機関の審査や将来の金利を示すものではありません。
参照した情報
本記事は一般的な仕組みと計算の読み方を説明します。契約の条件は金融機関の書類で確認してください。