この記事のポイント
- 月10万円・35年・金利1%なら、元金の目安は35,425,103円です。
- 金利3%では元金の目安は約2,598万円となり、1%との差は約944万円です。
- 1%で予算いっぱい借りた後に金利が2%になると、毎月の返済は予算を17,351円超えます。
- 借入れを月8.5万円分にとどめると、金利が2%になっても月99,748円で予算内に収まります。
月10万円・35年・金利1%なら、元金の目安は35,425,103円
毎月10万円を返済に回す場合、計算例として35年(420回)・金利1%の元利均等返済なら、元金の目安は35,425,103円です。月10万円ちょうどの返済で、35年後に返し終わる計算になります。
ただし、これは金利が35年間ずっと1%のまま変わらない場合の数字です。金利が変わる商品で借りる場合は、借りた後に金利が上がると毎月の返済額も増えます。このページでは、借りる前の「金利別の目安」と、借りた後の「金利が上がった場合の月額」の両方を計算します。
金利はすべて説明用の仮定で、現在の市場金利や将来の予測ではありません。計算結果は審査の可否や借りてよい額を示すものでもありません。
金利別に見る、月10万円で返せる元金の目安
| 金利 | 元金の目安 | 利息の合計 |
|---|---|---|
| 1% | 35,425,103円 | 6,574,637円 |
| 1.25% | 34,003,626円 | 7,996,114円 |
| 1.5% | 32,660,052円 | 9,339,671円 |
| 2% | 30,187,515円 | 11,812,180円 |
| 3% | 25,984,136円 | 16,015,495円 |
金利が1%から1.25%になるだけで、同じ月10万円で返せる元金は約142万円小さくなります。3%では約2,598万円まで下がり、1%との差は約944万円です。総返済額はどの金利でも約4,200万円で変わらず、元金が小さくなった分だけ利息が増えている点に注目してください。
元利均等・毎月返済で本サイトの計算式により算出(金利は計算例で、市場金利や予測ではありません)。
グラフの数値を表で見る
| 金利 | 元金の目安 | 総返済額 | 利息の合計 |
|---|---|---|---|
| 金利1% | 35,425,103円 | 41,999,740円 | 6,574,637円 |
| 金利1.25% | 34,003,626円 | 41,999,740円 | 7,996,114円 |
| 金利1.5% | 32,660,052円 | 41,999,723円 | 9,339,671円 |
| 金利2% | 30,187,515円 | 41,999,695円 | 11,812,180円 |
| 金利3% | 25,984,136円 | 41,999,631円 | 16,015,495円 |
1%で予算いっぱいまで借りた後に金利が上がると、月々はいくら予算を超える?
月10万円の予算いっぱいの35,425,103円を1%で借りたとします。その後、仮に金利が上がって最初からその金利が続くと考えると、毎月の返済額は次のようになります。
| 金利 | 毎月の返済額 | 予算10万円との差 |
|---|---|---|
| 1% | 100,000円 | 0円 |
| 1.25% | 104,181円 | 4,181円の超過 |
| 1.5% | 108,467円 | 8,467円の超過 |
| 2% | 117,351円 | 17,351円の超過 |
| 3% | 136,334円 | 36,334円の超過 |
予算いっぱいで借りると、金利がわずかに上がっただけで予算を超えます。実際には金利が変わる時期や、契約によっては返済額の見直しのルールがあるため、増え方は契約ごとに違います。全国銀行協会の解説では、返済額の見直しに上限がある契約で返済額が利息を下回ると、未払利息が生じることも説明されています。返済額の見直し方は返済額の見直しルールの読み方で確認してください。
元利均等・毎月返済で本サイトの計算式により算出(金利は計算例で、市場金利や予測ではありません)。
グラフの数値を表で見る
| 条件 | 毎月の返済額 | 総返済額 | 利息の合計 |
|---|---|---|---|
| 金利1% | 100,000円 | 41,999,740円 | 6,574,637円 |
| 金利1.25% | 104,181円 | 43,755,435円 | 8,330,332円 |
| 金利1.5% | 108,467円 | 45,555,378円 | 10,130,275円 |
| 金利2% | 117,351円 | 49,286,617円 | 13,861,514円 |
| 金利3% | 136,334円 | 57,259,604円 | 21,834,501円 |
予算に余白を残すと、どこまでの上昇に耐えられる?
月10万円の予算のうち、借入れは月8.5万円分にとどめると考えた場合、1%・35年で元金の目安は30,111,337円です。この元金なら、金利が2%になっても毎月の返済は99,748円で、予算の10万円に収まります。2.5%では107,647円で、予算を超えます。
余白を残すと借入額は約531万円小さくなります。その分を頭金で補うか、物件価格を抑えるかを考える必要があります。どれだけの余白を残すかに決まりはなく、手元資金や収入の見通しによって違います。金利の変化を見込んだ逆算の考え方は年収600万円の住宅ローンでも紹介しています。
全国銀行協会のFPの回答では、資金に余裕がない、借入期間が長い、借入額が大きい場合に、変動金利の金利上昇リスクがより大きくなるとしています。予算いっぱいで借りるかどうかを決める前に、自分の家計で吸収できる上昇幅を確かめておきましょう。
返済期間を短くすると、月10万円で返せる額はどう変わる?
同じ月10万円・金利1%で期間を変えると、元金の目安は25年で26,534,175円、30年で31,090,706円、35年で35,425,103円です。利息の合計は25年で3,465,660円、30年で4,909,084円、35年で6,574,637円です。
期間を短くすると、同じ月10万円でも利息に消える割合が小さくなり、払うお金の多くが元金の返済に回ります。35年から25年にすると、借りられる額の目安は約889万円小さくなりますが、利息は約311万円少なく、完済も10年早まります。完済したい年齢から期間を決める方法は完済年齢から返済期間を決めるで説明しています。
月10万円の返済は、年収いくらに相当する?
月10万円の返済は年間120万円です。返済負担率25%で割り戻すと年収480万円、30%なら年収400万円に相当します。【フラット35】の基準は、年収400万円未満なら30%以下、400万円以上なら35%以下で、ほかの借入れも含めて計算します。
ただし、基準の範囲に収まることと、家計に無理がないことは別です。年収から借入額を考える手順は年収から住宅ローンの借入額を考えるで、額面ではなく手取りで考える方法は手取りの何割を返済に回せるかで解説しています。
借入額の目安に自己資金を足すと、買える物件価格の目安になる
全国銀行協会の解説では、無理のない借入額に、準備できている自己資金を足したものが、購入できる物件価格(諸経費込みの金額)になるとしています。月10万円・金利1.5%・35年の元金の目安32,660,052円に、自己資金500万円を足すと37,660,052円です。
この金額は諸費用も含めた総額なので、物件そのものの価格はさらに小さくなります。同協会の別の解説によると、住宅取得の諸費用は物件価格の5〜10%程度になるのが一般的です。自己資金のうち、引越しや家具の購入、生活のために残す預金を先に差し引いてから足すと、より現実的な目安になります。
月々の予算から逆算した元金は、あくまで物件価格を考える出発点です。物件価格から逆に借入額を決めると、予算を超えた借入れになりやすいため、順番に注意しましょう。
月10万円の予算で、金利を変えて計算する
返済予算から元金を計算するツールは初期値が月10万円・30年です。返済期間を35年に変え、基準の金利と比べたい金利を入れると、二つの金利での元金の目安と差額、金利を変えた比較表が表示されます。
借入額の候補が決まったら、3,500万円の返済額早見表で期間や金利ごとの月額を見たり、金利上昇シミュレーションで上がった場合の増加額を確認したりしてください。いずれも審査や借入可能額を判定するものではありません。
参照した情報
- 全国銀行協会:住宅ローン新規借入れ返済シミュレーション
- 住宅金融支援機構:【フラット35】ご利用条件
- 全国銀行協会:Q. 住宅ローン、変動金利と固定金利のどちらを選ぶべきか悩んでいます
- 全国銀行協会:変動金利住宅ローンの未払利息とは?
- 全国銀行協会:住宅ローンの返済可能額を知ろう
- 全国銀行協会:住宅ローンの諸費用
本記事は一般的な仕組みと計算の読み方を説明します。契約の条件は金融機関の書類で確認してください。